ミネラルファンデーションを販売しているメーカーでは、仕上がりをより良くするための専用下地も販売していることがあります。
ミネラルファンデーションだけでメイクするのと、下地を使ってメイクするのとでは、一体どのような違いがあるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、私が使っているメーカーの中から、「レイチェルワイン」と「エトヴォス」の下地を紹介してみたいと思います。
レイチェルワインの下地とメイクの仕上がり
レイチェルワインからは、「アクセントフェースパウダー」というミネラルファンデーション専用下地が販売されています。
皮脂を吸着して崩れにくくしたい時に使うアイテムなので、皮脂の分泌が多くてテカリが気になる方にはおすすめです。
こちらが下地のパウダーです。
全成分は
・マイカ
・ラウロイルリシン
・ステアリン酸亜鉛
・オクテニルコハク酸デンプンAl
・酸化チタン
・酸化鉄
という配合内容になっています。
・マイカ
ツヤを出す効果を持っている。
・酸化チタン
白色顔料、紫外線防止剤としての役割を持っている。
・酸化鉄
微粒子状の顔料成分で、色調を作り出す。
このような働きをそれぞれが持っているわけです。
そして、ファンデーションと違って原料はミネラルだけではないので、ミネラル以外の成分の特徴を調べてみました。
・ステアリン酸亜鉛
白色の粉末で、なめらかさを出すために使用されています。
・ラウロイルリシン
崩れにくさや撥水性を高めるために使用されています。
・オクテニルコハク酸デンプンAl
感触改良剤として使用されていて、肌触りをサラサラにする働きがあります。
このように、ミネラル成分とその他の成分がブレンドされていることによって、UV機能やツヤ出しといった機能面と、サラサラにしたり、崩れにくくしたり、使い心地を良くする働きがバランス良く生まれているのです。
下地を手にのせてみると、パウダー自体は真っ白で粒子がキラキラしています。
手の平に馴染ませてみると(画像左)、皮膚の表面がサラサラになって、ほんのりとしたツヤが出ます。
メイクの仕上がりにどのくらい影響するのかなぁと思って、「ファンデーションのみ」と「下地あり」の仕上がりを比較してみました。
「ファンデーションのみ」の場合は、皮膚表面をふんわりと覆って、適度な透明感のあるセミマットな仕上がりになっています。
肌の色を自然に明るく見せてくれる色合いになっていますね。
そして、サラサラの触り心地なので、皮脂の気になる方でも十分なカバー力があると思います。
一方、「下地を使った場合」は、見た目としてはファンデーションのみの時よりも透明感がアップしています。
美白っぽい仕上がりですね。
あと、ファンデーションのみの時ではハッキリ見えていたシワも消えていて、キメ細やかな美肌になっていますよね~。
しかも、サラサラ感もより一層アップしています。
皮膚表面を撫でてみても、スルッと滑るような感触なんですよ。
皮脂を吸着する成分入りということなので、ファンデーションだけでは抑えきれない皮脂もしっかりと吸着してくれそうです。
レイチェルワインの下地は皮脂崩れに強いことで有名ですし、オイリー肌の方からの口コミもとても評判がいいんですよ。
ファンデーションだけでも十分に満足できる仕上がりにはなりますが、皮脂の影響が気になる方は、メイクの前のワンステップとして下地を使ってみてはいかがでしょうか。
エトヴォスの下地とメイクの仕上がり
エトヴォスからは、「ナイトミネラルファンデーション」というミネラルファンデーション専用下地が販売されています。
トリートメント効果も併せ持っていて、乾燥肌の方のメイク前のベースづくりにも最適のアイテムなんですよ。
それに、3種類のビタミン(ビタミンA・C・E)とオーガニックオリーブ油を配合しているので、スキンケア効果も期待できます。
活性酸素による肌トラブルを防ぎながらエイジングケアもできるというスグレモノなんです。
下地としてはもちろん、夜用のトリートメントパウダーとしても使えるメリットがあります。
・マイカ
自然なツヤ感を出す。
・カオリン
余分な皮脂を吸収する。
・シリカ
テカリを抑える。
このような働きをそれぞれが持っているわけです。
手の甲に下地だけを塗っていますが(画像左)、白く色付いてツヤが出ているのがわかると思いますが、これはマイカの出す色合いです。
そして、カオリンとシリカの作用によって、皮膚表面はサラサラしています。
仕上がりの違いを確かめるために、ファンデーションのみと下地有りの場合を、手の甲に塗ってみて比較してみました。
ファンデーションのみの場合は、マットな仕上がりが魅力のエトヴォスらしい落ち着いた色合いになっています。
色付きがしっかりとしているので、実際の肌の色よりも濃く見えるのが特徴的です。
透明感やツヤ感はそれほど感じられません。
一方、下地を使用した場合は、マットではありますが透明感が出ているのがわかります。
ベースを白い色に整えると、ファンデーションの色付きが薄くなって明るく発色するものなんですね~。
本来はファンデーションだけだと色が濃い目なのですが、下地を使うことによって明るい肌色に見せることができます。
それに、適度なツヤ感が出るので、落ち着いたイメージというよりも華やかな仕上がりになります。
エトヴォスのマット感を活かしつつも、元気で明るいイメージのメイクをしたい場合には下地を使った方が良いと思いました。
エトヴォスのファンデーションはシミやくすみに対するカバー力はしっかりとあるので、無理に下地を使う必要はないと思います。
ただし、下地を使うことで皮脂をしっかりと吸着してくれるので、時間が経過した時の状態がきれいなままというメリットがあります。
夏場などの汗をかきやすい時や、肌質がオイリーな方であれば、ファンデーションに下地をプラスしてメイクをした方が崩れにくいのではないかなぁと思います。
